スーパーモデル体型を目標とするなら別として
普通に健康と言われる平常体重を維持するのに、
カロリー計算は果たして必要なのか。
■今まで必要なかったのなら今後も不要?
少し前までは今のような健康志向・ダイエットブームではなかったので
一般の人達は現在のようにせっせとカロリー計算したり
商品のカロリー表記を気にしていなかったのではないでしょうか。
例えば昔なら何かしらの疾病を患う人に対して
医者や栄養士が食事制限メニューを考えていたのかと思います。
一般人レベルでカロリーや栄養成分を気にする人は今日ほど多くなかったはずです。
昔の人達は普通に生活をしていた中
十分食べて満腹になったら大抵食べるのをやめていたとして(単純化した理想ですが)過剰摂取は問題ではなかったと思います。(実際食材にも限りがあったり)
それではこの「実証」をもとに、
一般人レベルでカロリー計算や栄養に関する知識は不要と言えるだろうか?
■現代を見てみると
現代では情報が多く、医学も進み様々な医療法、リスクやそれに対する予防が知られていて栄養成分や健康に関する情報は今までにないくらい一般の人にもアクセスしやすくなっていると言えるでしょう。
なのに。
それなのに肥満症や食生活が原因と思われる病気が増えています。
特に他の病気が原因ではない単なるエネルギー摂取過剰による小児肥満が増えています。
現代の先進国ではこの小児肥満が大きな問題となっています。
そのため人達の意識も強くなってきて
結果として情報も増え、問題は注目されています。
情報も十分あって、研究も進んでいて、
人達の意識も強くなっている・・・
それでも先進国での傾向はやはり肥満症の増加だ。
勿論情報源や量が増えた分、偽情報や根拠のない主張も増えたかもしれません。
けど、やはり最大の理由は、
先進国での飽食と経済的豊かさによってある程度好きな時に好きな量が食べられるようになったから、だと思います。
食べたいものも無数のレパートリーから選択できるようになりました。
先ほど「満腹に食べたら食べるのをやめる」と書きましたが、そもそも「満腹」という表現自体からも現代の状況が見えてきます。
元々は「空腹が満たされたら」満腹なはずなのに、現代人は大抵「実際適切な量」ではもはや満たされず(精神的に)、
結果過剰摂取してしまうか、
我慢して、「10(満足)」は食べず8割にしておいて「腹八分目」を心がけます。今では「健康的な食生活」においてこの「腹八分目」というキーワードがメディアでよく使われているのが見られる。
しかし本当はその「腹八分目」の状態で身体は「満たされて」いるのではないか?
現代の豊かさ故に、認知性食欲が働き、必要以上に欲しているわけです。
食事以外では「ハングリー精神」は良い事で「常にハングリーでいろ!」というのには同意します。ただ、実際の食べ物に関しては、そうではありません。
■現代を上手く生きていくために
悪いのはそんな豊な環境自体ではありません。
豊かさも発展の証拠であり、発展は望ましいことです。
その豊かさ故、より健康良い物を選べたり、
かつては地域によって手に入りづらかった食材を取り入れて
よりバランスの良い食生活が可能となりました。
ただ、そうするにはやはりある程度の知識が必要です。
専門家まかせのみにせず、現代では個人でも基礎的な知識はあるに越したことはありません。
10ある中からの情報や選択肢を選ぶならまだしも
100000ある中からの情報・選択肢の場合、「ハズレ」の可能性もそれなりに上がります。
栄養学の基礎知識が身につけば、それは日常の中での軸となってくれます。
カロリーに関する基本的な知識はその際大いに役に立つので
是非、まずはなんとなくでも良いので、身につけてみてください。
そうする事によって、段々気付かないうちに自分の意識も変わってきます。
今の時代だからこそその知識は必要なんだと思います。
次回は簡単な基礎やカロリー計算の基本について少しだけ書こうと思います。
今やネットのどこでも得られる情報なので(まして私こそ専門家ではない)あまり細かく取り上げませんが、
1人でも多くの人へのきっかけとなればと思っております。
因に、「現代では○○まかせだけじゃなく個人も〜」というのは栄養学やダイエット情報のみではありません。マスメディア情報全分野や政治等も同じですね。ただそれは固い話になりそうで、私は固い話は苦手なのでこの辺にしておきます。笑
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